ダブリュピーエス/WPS

WPS(ワイファイ・プロテクテッド・セットアップ)とは、ルータとスマホ(iphone/Android)、タブレット、ノートPC、プリンター、ゲーム機などを無線LANで簡単につなぐ手順のこと。

WPSは「Wi-Fi Protected Setup」の略称であり、Wi-Fiアライアンスという団体によって普及した規格である。簡単接続に関しては各メーカーがそれぞれ独自のものを用意していたり、あまりしていなかったりした。そのため、機器同士の互換性がなく、一時は混乱していた。そこでWi-Fiアライアンスによって標準化しようじゃないかという話になって、WPSが考案された。

やりかたとしては、プッシュボタン方式とPINコード方式の二つがある。また、親機、子機ともにWPSに対応している必要がある。

プッシュボタン方式では、子機のWPSプッシュボタンを押して、すぐに親機のWPSプッシュボタンを押す。その後、接続が完了した旨の内容が子機側で表示されるという流れになる。

PINコード方式では、親機がPINコードを作成した場合、子機側はそれを入力する。逆に子機がそれを作ると、親機の管理画面で入力するという流れになる。ただし、WPSのPIN認証は、ブルートフォース攻撃の脆弱性が指摘された経緯がある。これはプログラムによる総当たり攻撃のことである。例えば、英字で大小を区別しない四桁の文字であれば、一般的なパソコンで、およそ三秒で解読されてしまうというIPAの試算がある。桁数を増やすごとに時間はかかり、十桁になると30年以上かかるとの試算になっているようだ。ただし、WPSのブルートフォース攻撃に関しては、多くの場合、一定回数の認証失敗によってロックがかかるように対策されている。

WPSの意味を簡潔に説明すると

無線LANの簡単接続の規格。