フレームレート
フレームレートの単位は、「fps」で、「frames per second」の略称。例えば、60fpsの動画であれば、一秒間に60回の静止画像を書き換えていることになる。
動画は静止画像の集まりである。冊子で閉じたノートなどへ、一ページごとに少しずつ変化させた絵を書いて、それをパラパラめくると、その絵がまるで動いているかのように見える。その一枚一枚が、一秒間に何回めくられたかの回数がフレームレートと言える。動画もこれと同じ仕組み。
では、フレームレートが何の指標に使われるかというと、動画を見た時の滑らかさを決定する基準ということができる。10枚の絵を一秒かけて観賞するのと、20枚の絵を一秒かけて観賞するのとでは、見た目の滑らかさが異なる。後者のほうがより、滑らかに映ることになる。
一般に、ゲームなどでは、かなり動きが大げさになる。キャラクターがくるくる回転したり、地面に埋まったりと、遥か彼方へ吹っ飛んでいったり、激しいものもある。この場合のフレームレートは高めに設定したほうが良い。反対に動きの変化があまり見られないものでは、フレームレートを低めに変更しても問題はない。
フレームレートは、動画だけでなく、モニターとグラフィックボードにも関係している。仮に動画が144fpsのフレームレートだと、モニター側もグラフィックボード側も144Hzのリフレッシュレートに対応していなければ性能を発揮できない。フレームレートとリフレッシュレートは必ずしも一致するわけではないが、一応の指標となる。これらが対応していない場合、いずれかの最も低いほうの数値以上の機能は引き出せない。
これはゲーム機でも同様である。ゲーム機器とモニターの両方が同じリフレッシュレート対応していないと、どちらか低いほうの数値が使われる。
尚、リフレッシュレートとは、一秒間あたりに、モニターの画面の書き換えが、何回行えるかという回数のこと。フレームレートと似ているが、こちらは対象が画像である。また、Windows10などでは、フレームレートをフレーム率と表現している。その他、アスペクト比は画面の縦横を比率で表した数値のことをいう。