アーカイバ

アーカイバ(archiver)とは、複数のファイルを一個にしたり、一個にされたものを複数ファイルに戻すソフトウェアのことを言う。

アーカイバは、メールの送受信で使われることが多い。メールは送信側と受信側が存在する。送る側に複数の添付ファイルがあるとき、一々設定するのは面倒である。これをアーカイブして一つにまとめてしまうと、一回で済む。

また、アーカイバはその性質から、大抵圧縮やそれを元に戻すための解凍する機能がついている。単にアーカイブだけ行うより、なるべく容量を小さくしたほうが合理的であるからだ。そのため、圧縮、解凍ソフトといえばアーカイバのことを指すようになった。

もちろん、受信側もそれを解凍できるアーカイバをインストールしていなければならない。とはいえ、インターネット上にはフリーのものもあるため、困ることはない。

かつては、ハードディスクの容量が非常に小さいものであった。あの鉄の塊が、ひとつMB単位から2GB程度といった時代があったのである。そのため、少しでも空き容量を増やそうとして意図的にアーカイバが使われていた時期もあった。アーカイバによって一個一個の容量が少なくなるため、数が多いほど、パソコンで使える空き容量が増えることにつながったからだ。

ところで、圧縮技術には、完全に元に戻せるものと、もとの状態に回復できないものがある。一般にいうアーカイバは、前者にあたるだろう。後者の場合、例えばJPEGなどの拡張子を持つ画像。元の画像サイズが大きい場合、なるべく元の状態を保ちながら余計な部分のデータを取り除くという圧縮技術である。早い話、見た目に分からないようにごまかそうとする機能のこと。しかし、画質は不可逆的に低下する。画素(ピクセル)数は一度削られたら、元に戻すことはできないからだ。

ちなみにアーカイブは、いくつかあるファイルをそれぞれメタデータとセットにして一つにまとめることを指す。メタデータとは、データ自身に対して付け加えらるデータのこと。これらの作業工程時に使われるソフトウェアがアーカイバである。

アーカイバの意味を簡潔に説明すると

圧縮、解凍ソフトのこと。