プロトコル
プロトコルは、手順、規約、ルール、決まり事、約束事、仕様、手続き、規定、議定書などといった意味合いを持つ。色々な表現をされる言葉であるが、これらの内で最も分かりやすいのは、決まり事か約束事である。つまり、複数の対象が何かをするにあたって、守らなければならないルールのことをいう。
もともと人間の間でやり取りする際に使われていたようだが、現在では特にインターネット関連でよく出てくる用語である。代表的なのはHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)である。ハイパーテキストトランスファープロトコルという。これは、ウェブページにおけるデータの受渡しの際に用いられる通信プロトコルのことである。HTTPはブラウザのアドレスバーの前の方に表示されるが、現在ではHTTPSと表記されることが多い。両者とも通信プロトコルであるという点は同じだが、HTTPSは、「Hypertext Transfer Protocol Secure」の略で、HTTPに対してSSLと呼ばれる暗号化通信を実装したものである。
また、ファイルのアップロードやダウンロードに使われるFTPも通信プロトコルである。FTPSは「File Transfer Protocol over SSL/TLS」の略で、こちらもFTPを暗号化通信に対応させたものである。SSLの進化版がTLSで、どちらも暗号化技術のことである。SFTPは「SSH File Transfer Protocol」の略で、FTPによる転送データをSSHを使って暗号化するプロトコルのこと。SSHは秘密鍵と公開鍵という仕組みを利用して、セキュリティをより強固にした接続方法をいう。代表的なソフトウェアでは、「Tera Term」がある。マクロを使うことで接続の流れを簡略化できる。
他に、IPというプロトコルもある。「Internet Protocol」の略。TCPとセットで用いられるため、「TCP/IP」と表記される。TCPはデータが届いているかどうかを確認する通信プロトコルである。