エスエスアイディー/SSID
ルータは、無線LANや親機と呼ばれる機器。厳密いえば、無線LANにはルータ機能とアクセスポイントという機能の二つが搭載されている。これがいつからか、「無線LAN=ルータ」となった。
それはさておき、無線通信をするには、親機と子機で何らかのルールを決めなければ、誰でも通信可能になる。そうなると、他人が同じネットワーク内に入ってくる。多くの人は自分や家族のみで、自分のネットワークを使いたいものであろう。
そこで、登録した端末のみがアクセスポイントを利用できるようにしなければならない。そのため、SSIDを使うことになる。このSSIDは、親機につける名前である。その名前を今度は子機にも記憶してもらう。別の親機につなげる場合は、その親機の名前に変更しなければつながらない。
こうすることで、ルータがカバーしている通信可能領域に、SSIDの一致する子機が入ってくると、つながるようになる。大抵の場合、一度SSIDによる通信に成功すると、二回目からは自動になる。もちろん、無線LANの電波が届く範囲内から、子機が出てしまうと、SSIDの一致に関係なく通信は切れる。
また、同じSSIDを複数の無線LANにつけても問題はないようだ。これは、ネットワーク内のどれか一つのアクセスポイントとしか接続できないようになっているという理屈である。この場合、今つながっているアクセスポイントとの接続が切れたら自動的に近くに存在するアクセスポイントのどれかが、早い者勝ちでつながるようだ。
尚、異なるネットワーク間でのSSIDによる自動接続に関しては端末やルータの性質、その相性などによって、インターネット接続設定そのものを最初からやり直さなければならないこともあるようだ。同一ネットワーク内なら自動接続が出来ても、異なるネットワークに再接続する場合に発生する。異なるNetwork間での接続をローミングというが、この機能は本来「ESSID」のものである。しかし、「ESSID」のことを「SSID」と表示している場合も多い。