データベース
データベースは情報をまとめて管理もしくは検索しやすいように整形したものである。そういう観点から考えると、エクセルなどで作られた名簿や住所録、計画表などもデータベースといえる。
コンピュータでは、MySQLなどのデータベース管理システムを使うことが多い。また、MySQLサーバーを管理するために、phpMyAdminというツールが用いられることも多い。このツールはPHPで実装されており、ブラウザ上で操作できる。直感的なインタフェースとなっており、多くの機能が備えられている。複数のサーバを管理することも容易。データの追加や削除、変更などはphpMyAdminで簡単にできるようになっている。TeraTermなどを使ったSSH接続によるキャラクタ(CUI)のコマンドライン入力だと、「mysql -h サーバ名 -uユーザ名 -pパスワード」と打ち込んでログイン。この場合、-uとユーザ名、-pとパスワードの間に半角スペースを入れないこと。
ワードプレスでは、MySQLのデータベースから情報を引っ張り出す際、SQL文を直接コード内に記述する。また、ワードプレスにはwpdbというクラスが定義されており、このクラスにはデータベースとのやりとりの際に使われる一連の関数が含まれている。
SQLデータベースは、SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE文の四つが基本的な命令文となる。SELECTはデータの取得、INSERTは追加、UPDATEは更新、DELETEは削除。INSERT、UPDATE、DELETEはphpMyAdmin上で操作できる。SELECTはワードプレスでよく用いられる。
使用法はまず、SELECTでデータベースから要素を取得し、FROMでテーブルを指定。そしてWHERE句で条件を指定し、ANDとORでつなげる。ソートする場合は、ORDER BYで指定。出力数を制限する場合は、LIMITを記述して指定。ワードプレスの様々な機能を応用しているコード内では、これらの命令をget_resultsなどの関数の引数に入れ、最後にforeachをかけて整形、出力といったパターンがよく見られる。