ヒートシンク
ヒートシンクは自動車や電化製品、コンピュータなどで使われている。熱が籠りやすい部分に、必要と推測される大きさで、放熱しやすいような形状で設置されている。自動車ではラジエターが分かりやすい。内部には液体を流しており、走行時に発生する風力とファンによって冷やしている。電化製品ではエアコンが分かりやすい。空気が出てくる部分の蓋をあけると、内部には車のラジエターと同様の構造と仕組みになっている。こちらは液体ではなくエアコンガスであるが。いずれもラジエターがヒートシンクの役割を果たす。冷蔵庫なども背面部にヒートシンクがある。
ヒートシンクで利用される材質は、アルミニウムや銅が多い。また鉄などの金属も用いられる。形は様々であるが、棒状のものを土台から一定間隔で沢山上に伸ばしたものや、土台に板を結合して並べたものなどがある。土台部分はなるべく広く作られているが、空きスペースの問題もあって、ある程度抑え気味にもしている。また、放熱における不足分を空冷ファンで補う場合もある。
パソコンでは、CPU(プロセッサ)が代表例。空冷の場合、土台に板を結合して並べたヒートシンクの上にファンをとりつけるという形状になる。水冷の場合だと、車のラジエターの仕組みと同じである。プロセッサではCPUクーラーともいう。誤作動や周辺装置の損傷を防ぐために利用される。
メインメモリでもよくヒートシンクが用いられる。こちらは板状の金属をメインメモリの両面に張り付けたような感じが多い。また、ある程度おうとつをつけた製品も見られる。通常のメインメモリは緑の基盤上に四角形の集積回路が見えている。
グラフィックボードもヒートシンクが使われる。かつてはファンレスでヒートシンクのみのビデオカードが多かった。見た目も今のように分厚いものではなく、ペラペラであった。技術の進化と共に、ヒートシンクの上へ巨大な空冷ファンを搭載するものも出てきた。しかも一個だけでなく、二個も搭載するものまで出現。あまりの大きさに隣の拡張スロットの領域まで奪う製品も出た。ペラペラの拡張カードなら入るかも知れないが。