ソースコード
ソースコードは、人間に理解できる文字列で構成される。しかし、人間同士の通常の会話でのやりとりとは少し違う。普通の会話では、ちょっとした言葉の使い方の間違いがあっても、大体は経験則に則り、推測や予測などで互いに理解できるものである。一方、ソースコードの場合、構文規則がある。そのルールに従わないちょっとしたミスがあると、プログラムはその動作を停止する。いわゆるシンタックスエラーである。
シンタックスエラーは構文の間違いのことであり、コンパイラによって見つかるエラーの一つである。このエラーはコンパイルする前のソースコードを見直すことで発見することも出来るが、大抵はエラー出力によって気づく。また、ソースコードの何行目がおかしいとも、教えてくれる。ただ、その何行目という指摘が外れている場合もある。そういったケースでは、該当するファイルのソースコードをはじめから見直す必要がある。これをデバッグという。デバッガはデバッグするためのプログラムのこと。
シンタックスエラーの多くは、セミコロンの付け忘れや閉じ忘れなどである。プログラミングに慣れてない場合によく出くわすといわれているが、実際には慣れていてもよく発生させてしまうものである。いわゆる凡ミス。くだらないミスのことである。しかし、それでも一行目から目視しなければならないため、見つけるのに時間をかける場合がある。特に、教えてくれるエラー行がファイルの最後だったりすると、大抵は他の部分で構文ミスをしているからだ。phpやjavascriptなどのインタプリタ型は、ランタイムエラーともいえる。
ちなみに、ソースコードを書くには、一般的なエディタでもできる。極端に言えばウィンドウズのメモ帳でも可能だ。ウェブで一般に使われているソースコードでは、HTMLというものがある。HTMLはマークアップ言語でプログラムとは異なるが、同じようにソースコードで記述されている。CSS(スタイルシート)も同様。
クライアントサイドのブラウザ上で動作するものでは、javascriptがある。サーバサイドで動く言語では、perlやphpなどがある。以前のウェブページはperlを使うことが多かったが、ワードプレスの台頭で、phpの利用頻度が爆発的に増えた。いずれもソースコードを記述して作られている。
プログラムを書く際に用いるエディタは、メモ帳でもできる。しかし、慣れてくると大抵は高度なものを求める。中でも正規表現による編集が行えるエディタは需要が高い。
尚、コンパイラ型のCやC++などのソースコードをコンパイルやビルドすると、バイナリコードに変換される。人とパソコンなどとのやり取りには、これが不可欠である。なぜこのようなことをしなければならないのかというと、コンピュータのCPUは、バイナリの0と1しか、理解しないからである。一方、perlやphp、javascript、VBScript、BASIC、Python、Rubyなどのインタプリタ型は、この変換を少しずつ行っているため、コンパイラ型より処理が遅くなる。
また、有償のソフトウェアの多くはバイナリの機械語やマシン語で作られている。通常、解読は困難。これに対しオープンソースというものもある。こちらはソースコードを公開しているタイプ。