ディーピーアイ/dpi

dpi(dots per inch)とは、ドットと呼ばれる点の密度の単位のこと。

「dots」は、日本語では点を意味する。点は小さい丸のことだが、dpi(解像度)でいうdotsは、四角い点のことを指す。主に印刷関連でよく用いられる用語である。

dpiは、一インチ対してどれだけ四角いdotsが含まれるかをいう。1インチは約2.54センチ。つまり、2.54センチの中にdotsが幾つ含まれているのかを意味する。また、一インチは四方を意味するのではなく、横か縦の長さのことをいう。そのため、10dpiという表記は、2.54センチの横か縦の長さに、10個の四角いドットが並んでいることになる。

ppiとは、「pixel per inch」の略称で、ピクセル・パー・インチと呼ぶ。dpiと似ているが、ppiは一インチに対していくつピクセルが並んでいるかを言う。これに対し、dpiは一インチに対してドットがいくつ並んでいるかを意味する。

dpiという用語は、印刷関連でよく出てくる。プリンターによる印刷時の綺麗さやスキャナーでどれだけ正確に読み取れるかの指標に使われる。しかし、ディスプレイに表示される「点」もドット呼ばれる。そのため、ドットやdpiは印刷関連にだけに使われる用語ではないようだ。

ドットとピクセル(px)の違いは、ドットが物理的な点に対して、ピクセルは長さが定まっていないところ。例えば、同じ大きさのテレビでも、昔と今とではpxの大きさが違う。pxは各ディスプレイの画面の中で使われる単位であり、ディスプレイによって沢山ピクセルが詰まっているものもあれば、スカスカのものもある。しかし画面には物理領域があり、その中に納まる物理ピクセルに対して、dpiの概念が計算に使われることもあるようだ。

ちなみに、時代はディスプレイの大型化、pxの小型化に向かっている。4Kや8Kと呼ばれるものは、その代表例である。4Kや8Kは横幅のpxのことを表す。また、Kが1000を表すため、4Kなら横におよそ4000個の「px」が並んでいることになる。アナログ放送時代は640か720pxが普通で、フルハイビジョンで1920px、確実にピクセルの小型化が進んでいる。

dpiの意味を簡潔に説明すると

ドット密度を表す単位である。