インフラストラクチャーモード

インフラストラクチャーモード(infrastructure mode)とは、子機同士がやりとりせず、ルータなどを通して接続する方式を言う。

インフラは基盤、ストラクチャーは構造、モードは方法のこと。

インフラストラクチャーモードは、それぞれの子機(アダプタ)がアクセスポイントを通して無線通信が行われる。インフラストラクチャーモードではアクセスポイントを介するため、子機同士が互いに直接やりとりすることはない。これが通常のルータの機能である。一般に、インターネット接続やサーバを使ったネットワークの構築には、アドホックモードよりインフラストラクチャーモードの方が適している。また、インフラストラクチャーモードだと、iphoneやAndroidのスマホ、タブレット、ノートPC、デスクトップなど、あらゆる端末が簡単に接続できる。

ちなみに、一つのコンピュータネットワークに、複数の中継機が設置され、各中継機が異なる範囲のネットワークを構築している場合があるとする。インフラストラクチャーモードでは、無線LANアダプタやWiFiアダプタ(NIC)が移動して、他の中継機のネットワークに入ると、その中継機のアクセスポイントへと自動的に変更される。

インフラストラクチャーモードとアドホックモードの違い

一方、アドホックモードは、アクセスポイントとしての親機(中継機)を使わずに、子機同士で無線通信が行われる。また、DHCPサーバによるIPの自動割り当てができないため、アダプタには、固定IPを指定しなければならない。インフラストラクチャーモードでは、DHCPサーバが機能する。従って、他の親機に接続する場合は、そのたびに固定IPを変更しなければならなくなる。いってみればその場限りの動作となるのかも知れない。インフラストラクチャーモードだと、その点楽である。

昔はパソコン同士で無線通信する際に使われていた。そのため、PCに対しての設定や変更も手動設定であった。今はもっとややこしくなっているようだ。もう、あまり聞かないし、比較的新しい機器同士であれば、使う必要もないだろう。

インフラストラクチャーモードの意味を簡潔に説明すると

子機が中継機を介して接続する方法のこと。