イーサタ/eSATA
SATAは、SSDやハードディスクなどをつなげるための規格である。こちらはコンピュータ内部にSSDなどを搭載する時に使う。内臓タイプのハードディスク(HDD)にもこの規格のものがあるが、注目されたのはSSDを使った時だ。従来のHDDに比較するとパソコンの起動が、ずば抜けて早くなったため。
この規格はそもそもSSDと一緒に有名になった経緯がある。少なくとも筆者にはそう感じた。パソコンショップによっては、OSの起動の速さを従来のものと比較できるようにして、宣伝していたほど。確かに当時はその速さにインパクトを受けたものだ。それに便乗してか、しばらくしたらeSATAがちらほら話題になるようになった。
当然、この速度を外付けのeSATAでも体感できるように思われたため、ある一定の人気は出たように思う。これは当時のUSB2.0の約六倍近い転送速度をeSATAが誇ったからだ。しかし、しばらくしてからUSB3.0も普及し、eSATAの人気は失われることになる。
USB(ユニバーサルシリアルバス)の歴史は、USB1.0に始まる。何度かバージョンアップを繰り返している。そのため、これに対応したインタフェースが数多くのコンピュータに搭載されている訳である。インタフェースとは、この場合、差込口の形状と置き換えてもらえれば理解しやすいことと思う。インタフェースは具体的に言うと複雑なため、ここでは割愛する。
一方、eSATAは登場してから間もないため、その差込口の形状は、これから普及させて行かなければならない立場にあった。そのため、既に同じ形のインタフェースを普及させているUSB3.0より、スタートラインがはるかに遅かったということになる。おそらくeSATAより、ユニバーサルシリアルバスを使う人の方が多いことと思う。
ちなみに、USB3.0とeSATAのインタフェースを変換させるアダプター(変換ケーブル)は市場に流通している。