クラウド
クラウドは、クラウドコンピューティング(cloud computing)を略した用語であり、英語では「雲」のこと指す。
コンピュータはもともとメインフレームと言われる大型コンピュータが全機能を担っていた。これを沢山の人で使っていた。その後、メインフレームより小型化されたコンピュータが広く流通しだし、メインフレームだけに頼るのではなく、小型化されたもので分散化して処理を行う傾向になる。そして、ブロードバンド時代がきて、パソコンの利用者が爆発的に増える。そのため、各パソコンに各データやソフトウェアなどを保存することに非合理性を感じる人が出てきた。そこで、アプリケーションやデータなどがインストールされているサーバを構築することで、ユーザはウェブブラウザを使うだけで、アプリケーションなどの操作ができるようになった。これが人気を博して同じようなサーバがあちこちに誕生した。これを解決するためにクラウド・コンピューティングと呼ばれる管理の方法が考案された訳である。
クラウドの種類では、「SaaS」「PaaS」「IaaS 」といったものがある。
SaaSクラウド
「SaaS」は「Software as a Service」の略称である。サースとも。「SaaS」は一般ユーザ(エンドユーザ)にソフトウェアが使える環境をサービスするクラウドである。アカウントさえ持っていれば、各端末に一々アプリケーションをインストールする必要がない。必要なサービスを必要な時だけ、必要な分使えるという形態のクラウドである。例えば、オフィスソフトやGmailなどがある。端末にデータが残らず、アプリケーションはサーバ側で自動アップデートを行ってくれる。しかし、これらのサービスはインターネットに接続できる環境が前提であるため、回線がきれたら全てのサービスを受けられないという欠点もある。また、個別のカスタマイズができない。
PaaSクラウド
「PaaS」は「Platform as a Service」の略称で、パースとも。「PaaS」はプログラマーが開発できる環境を提供するクラウド。ウェブサーバやOS、ミドルウェア、プログラミング言語、データベース管理などに関わるソフトやハードを提供。要は開発に集中できる環境を作ってくれる訳である。ただし利用できるものが決められているため、場合によっては、このクラウドが不便になるかも知れない。
IaaSクラウド
「IaaS 」は、「Infrastracture as a Service」の略称である。アイアースやイアースとも。「IaaS 」はサーバや記憶領域などのストレージ、それに付随するネットワークを提供するクラウド。「HaaS」ともいう。「H」は「Hardware 」のこと。