アラートボックス
アラートボックスは、コンピュータの利用者へ何らかのエラーが発生した時に、それを知らせるのが目的の警告画面である。アラートボックスはダイアログボックスの一つであり、その利用形態に沿うような形で、警告ボックスとも言われる。アラートボックス内に出力される内容は、そのエラーの重要度やレベルに応じて変化したものとなる。
アラートボックスは、アイコンやマウスなどで操作するグラフィカルユーザインタフェース(GUI)の画面において、前面に表示される。キャラクタユーザインタフェース(CUI)のような文字列をコマンドラインから打ち込むタイプではアラートボックスは表示されない。
また、BIOSのようなテキストユーザインタフェース(TUI)も、ボックスを出力させるが、こちらは「OKとNO」や複数からの選択が主体となっており、警告を意味するものでないと、アラートボックスには該当しないと考えられる。そのため、ほとんどの場合、ダイアログボックスとするのが適切な表現であろう。ダイアログは「対話」を意味する。
アラートボックスは基本的にオペレーティングシステム(OS)やパソコンにインストールされたアプリケーションを使う上で出てくることが多い。しかし、一般のウェブページでも入力フォームにおける内容確認に利用されることがある。
例えば、JavaScriptを使ったアラートボックスがある。HTML内にJavaScriptの使用宣言と共にalertメソッドを記述することで簡単に出てくるようになる。基本的には入力欄が空であったり、目的の文字以外が入力されていたりすると、条件分岐(しきい値)によってアラートボックスを出現させる、といった使い方が多い。
このJavaScriptによるアラートボックスはかつて、一度現れるとクリックしてその小ウィンドウを消すまで、ブラウザを閉じることが出来なかった経緯がある。その後、各ブラウザはページ内イベントの操作ができなくてもブラウザを閉じるような仕組みに変更していった。また、アラートボックスそのものを強制的に出さないようにする設定も加えられた。