モニター
モニターは、監視、観察、監査などの意味がある。具体的には一定期間、ある商品を使った感想を述べる人、新聞記事に対して考えを述べる人、放送に対して意見を言う人、などのことを指す。また、録音されている音を確認するためのスピーカーのことをモニターと呼ぶことがある。
基本的には企業が自社の製品やサービスを実際に使ってもらって、その使用感や感想をもらうために行われる確認などの一連の流れの中での消費者を指すことが多い。いわゆる消費者モニターと呼ばれるものである。新製品などを対象に行われる傾向にある。
パソコン関連では、モニターと言えばディスプレイのことである。映像信号を使って画像や動画などを画面へ映し出す装置のことである。
中でも広く利用されているのが液晶ディスプレイである。かつては視野角や光の当たり具合でかなり見にくくなる製品もあった。時代と共にこれらの問題は大きく改善されている。視野角とは、画面の正面に対して、左右のどれぐらいの角度まで画面の色などを正確にとらえられるかを示す指標である。昔の液晶モニターでは、昼間の太陽の光にモニターが晒されると、真横に近い斜めからはほとんど見えないケースもよくあった。
バックライトを用いる液晶モニターでは、ある日突然切れてしまうことがある。機械もの故、これは運の問題でもある。同じ製品でも10年近く使えるモニターもあれば、わずか2、3年でバックライトが切れてしまう運の悪いケースもある。交換は、自力では難易度が高い。
値段にもよるが、修理するぐらいなら買い替えたほうが価格が安くつく場合もあるかも知れない。ただ、モニターの背面から掃除機でほこりを吸ったら直ったなんて話もあるぐらいだから、買い替える前にダメもとで挑戦してみる価値はありそうだ。
有機ELモニターは、液晶と違って蛍光体に電気を与えることで自らが発光する。視野角の問題はこれで解消される。薄くて軽く、曲げても壊れないところが優れている点。アームなど利用する場面がないかも知れない。消費電力も低くて良いとこ尽くめのモニターだが、寿命が短いのが欠点となる。
ちなみにモニターの性能はリフレッシュレートが大きく影響する。これは、一秒間当たり何回画面が切り替えられるかの指標で、その回数のことを指す。単位は、「Hz」。ゲームや動画などで「144fps」以上を求めるのであれば、グラフィックボードもモニターも「144Hz」以上のリフレッシュレートでなければ、その性能を十分に発揮することが出来ない。「fps」はフレームレートの単位。フレームレートは一秒間当たり何回の画像を変えられるかの回数のこと。これらの値が高いほど、動画やゲームの動きがスムーズになる。
尚、水平走査周波数と垂直走査周波数を自動調整できるものをマルチスキャンという。