マルチスキャン

マルチスキャン(multiscan)とは、複数の走査周波数に対応し、それを調整できる機能のこと。

具体的には水平走査周波数と垂直走査周波数に対応可能なディスプレイの機能のことをマルチスキャンと言う。中でも周波数の自動調整が行われるものを指す。

画面の描画は、横ラインを左上から右下に向かって表示することで行われる。一番下に横ラインが表示されたら、また上から順番に下に向かって表示するという処理を繰り返す。これをラスタースキャンと言う。テレビやコンピュータ用のディスプレイでは、ほとんどがこの走査方式となっており、また、水平走査周波数と垂直走査周波数に対応したマルチスキャンである。

垂直走査周波数は、一秒あたりに横ラインを上から下まで何回走査できるかを表す。水平走査周波数は、一秒あたりにディスプレイが描画できる横ラインの数のことである。この値を画面上から下までの横ラインの数で割ると、垂直走査周波数を割り出せる。また、この値が低いほど、チラつきが目立つようになり、見づらくなる。いずれも、画面を描画する際の速度を表す言葉である。

マルチスキャン・ディスプレイとは

パソコンをはじめ、グラフィックボート(ビデオカード)などのタイプによって水平及び垂直走査周波数の自動調整が行える、つまり、マルチスキャンに対応したディスプレイのこと。マルチスキャン・モニターともいう。水平走査周波数の値が高いほど、画面の解像度も高くなる。

マルチスキャンの意味を簡潔に説明すると

画面の解像度を変更できる機能のこと。