クラスタ
ハードディスクのクラスタ
ハードディスクでいうクラスタは、記憶領域の最小単位であるセクタをいくつかまとめたものを指す。クラスタ内の記憶容量はOSによって異なる。
サーバのクラスタ
サーバのクラスタは、何台ものつながったコンピュータを、利用する側から見たらまるで一台のコンピュータを操作しているように感じさせるような形を言う。クラスタリング(クラスター解析・分析)とも。このような形態が使われるのは、複数あるコンピュータの一部が障害を受けてダウンしても、他のコンピュータでそのダウンしたコンピュータの作業量を補うことが可能であるため。これをHA(High Availability)クラスタ システムという。ハイ・アベイラビリティは、高可用性のこと。サービス提供が継続出来なくなる事態の発生頻度が少ないことを意味する。また負荷分散の役割を担っており、これによって一台一台の処理速度が上昇する。こちらは、負荷分散クラスターと呼ばれている。
尚、サーバとは、ホームページを公開するウェブサーバやメールの送受信を可能にするメールサーバ、ファイルのやりとりに使われるファイルサーバなどのことである。
人間関係のクラスタ
人間関係でいうクラスタは、趣味や考え方の似通った人たちのグループ(集団)を指す。アニメやスポーツ、学問などのグループが考えられる。クラスタは、「固まり」「群れ」「房」といった意味を持つため、様々な分野で用いられる言葉でもある。化学の分野でも多用される。
尚、もともとハードディスクでいうクラスタのほうが良く知られていたが、「固まり」「群れ」「房」などの意味を持つことから、ツイッターなどのSNSで拡散した言葉であるようだ。サーバのクラスタに関しては、専門職としていない限り、一般の人たちがサーバと直接関わる機会は少ないため、ここから拡散したとは考えにくい。