アクセスポイント
ダイヤルアップ接続が一般的だった時代はアクセスポイントといえば電話番号を指していた。無線LAN機器が普及すると、ルータ機能とアクセスポイント(ブリッジモードという。)を併せ持つ親機となるルータそのものが、クセスポイントと呼ばれるようになっていった。ルータは中継機でもある。通常、親機から外部へ接続するためには有線であるが、普通のWi-Fiルーターは自身のネットワーク内と共に外部に対しても無線である。このWi-Fiルーターもアクセスポイントだ。
親機のアクセスポイントに対する無線LAN子機としては、「Wii」「Wii U」「DS」「PS3/PS4」「PS vita」などのゲーム機、マザーボードにWi-Fi内臓のノートパソコン及びデスクトップ、子機の無線LANアダプタもしくは拡張スロット(PCI-Expressなど)にそれ用のカードを取り付けたデスクトップパソコン、携帯音楽プレイヤーなどがある。
親機のアクセスポイントと子機をつなぐ設定は、二通りある。まずはWPSボタンを両方の端末で押す方法。もう一つはSSIDと暗号キーを入れる方法である。あとは初期設定のままでもアクセスポイントへつながるが、不安ならMACアドレスを使って登録した端末しか接続できないようにする方法もある。MACアドレスは各端末に割り当てられている製品固有の識別番号である。そのため、MACアドレス、SSID、暗号キーの三つが同時に他人に知られない限りは、自分のネットワークに誰かが入ってくる可能性は限りなく0に近い。
ただし、MACアドレスは、アクセスポイントに端末が接続していたら、ステルスでもバレてしまう。そのため、別のコンピュータから成りすましで侵入される可能性もある。また、既に不正アクセスによって何らかの被害が潜んでいる場合は、この限りではない。暗号キーなどは時々変更したほうがセキュリティー的に良いのだが、多くはそのまま放置されているかも知れない。