リフレッシュレート
リフレッシュレートは、水平走査周波数と垂直走査周波数に基づいて計算される。単位は、「Hz」。リフレッシュレートが「240Hz」であれば、一秒間に240回書き換えたことになる。この書き換えや描画を走査という。
水平走査周波数は、まず画面左上から右端に向かって光の横線を映す。その横線の下側に、再び左から右に向かって横線を描く。これを画面右下に向かって繰り返す。この横ラインを一秒間に何回繰り返せるかが水平走査周波数である。単位は、「kHz」。
垂直走査周波数は、水平走査周波数によって左上か右下までの描画を一秒間に何回できるかを表す。そのため、垂直走査周波数をリフレッシュレートと呼ぶこともある。単位は「Hz」。マルチスキャンに対応していると周波数の自動調整が行われる。
パソコンの場合、モニターとグラフィックボード(ビデオカード)で、このリフレッシュレートはを同じか、それ以上にしなければ本来の能力を引き出すことはできない。例えば、モニター側で「144Hz」のリフレッシュレートであれば、グラフィックボードも同じ「144Hz」か、それ以上ものを用意しなければ、低いほうのリフレッシュレートが用いられることになる。
ゲーム機なども同じで、モニターが「240Hz」に対応していても、ゲーム機がそれ以下であれば、モニター本来の性能を発揮できないことになる。
つまり、リフレッシュレートの数値は高いほど動きが滑らかになり、応答速度がよくなる。そのため、ディスプレイもビデオカードもそれぞれ、リフレッシュレートが高いほど綺麗な動きになる。ただし、リフレッシュレートが高くなるにつれて、これらの機器も高額になりやすい。リフレッシュレートの値は、グラフィックボードに付属しているアプリケーションなどで変更や確認が可能。
ちなみに、一秒間で画像を何回描画できるか、その回数を示すフレームレートというものがある。単位は、「fps」。動画の場合、フレームレートとディスプレイ、グラフィックボード(オンボードも含む)のそれぞれが同じでないと性能を発揮できない。例えば、動画が「144fps」ある場合、その他の機器は「144Hz」以上でないと性能が発揮できない訳である。Windows10などでは、フレーム率と表現している。
尚、リフレッシュレートはDRAMと呼ばれるメモリでも用いられる用語である。こちらはデータを記憶するためにコンデンサーへ電気を蓄積しており、利用中は電荷を一定間隔で更新する必要がある。そのため、この更新頻度を指してリフレッシュレートと言うこともある。DRAMは電源供給が無くなると記憶を失う揮発性のメモリである。その他、アスペクト比は画面の縦横を比率で表した数値のこと。