リッチスニペット
リッチリザルトともいう。richは「豊か」や「裕福」など、snippetは「切れ端」や「断片」などの意味がある。検索結果では、タイトル直下に出力されるテキストがスニペットである。このテキストは、メタタグのメタディスクリプションから取出したり、サイト内コンテンツから抜粋されたものが使われる。
リッチスニペットは更にこれを拡張したものである。通常は1URLに対してタイトルと共にスニペットも文字列のみで構成されるが、リッチスニペットだと画像も使われることがある。例えば、レシピは、料理の画像が用いられる。また、レビューは星マークや点数、口コミは件数なども加わる。
リッチスニペットはレシピ、レビュー、イベント、音楽、組織、商品、人物といったものであるため、これら以外の分野や種類では専用のマークアップをしても表示されない。設定には構造化マークアップを使う。つまり、メタデータを設定しなければならない。また、設定したからといって全てが表示されるわけではなく、表示されないページもある。
リッチスニペットはSEO観点で推奨されることが多いが、これはマークアップによって検索エンジン(ここではgoogleのこと)からの評価が上がるというものではない。あくまで画像やスニペットの増量で露出度が高まり、結果としてCTR上昇によってクリックされやすいという傾向を根拠にしたものである。CTRだけでなく、ユニークユーザー(アクティブユーザー)やページビュー、セッション数などのトラフィック上昇も考えられる。
他に、リッチスニペットはセマンティックの応用例でもある。セマンティックwebはW3Cに提唱された技術のことであり、コンピュータに情報の収集や関連付けを自動処理させるものである。リッチスニペットは、オントロジー観点からセマンティックといえる。
尚、強調スニペットは、検索結果の一位より上に表示される枠組みコンテンツのこと。