シーケンス

シーケンス(sequence)とは、連続して発生する順番そのものやそのように並んでいるものを処理することをいう。

起動シーケンスやブートシーケンス、文字列シーケンスといった使い方をする。シーケンス制御は、前もって決められた並び順で処理を進行させていく制御のことを指す。シークエンスとも。例えば、家電製品は一製品ごとに一つのマイコンでコントロールされており、あらかじめ作業する順番を定めて一つずつ実行させている。

プログラムでは、例えば配列が順番に処理されることをいう。配列は上からあるいは左側から順次作業を進めていくが、下からもしくは右側から進めていくこともある。また、ある一定の条件のもとに配列の中身を変更したり、新たに加えるなどして、新規に配列をつくり、更に条件分岐によってシーケンスの方向を変えてしまうこともある。プログラミング言語の起動シーケンスもある。

OSなどにも、起動シーケンスというものがある。起動時に読み込むサービスの順序のことである。これを制御するにはレジストリを設定しなければならない。パソコンなどのコンピュータでも同じように使われる。例えば、まずフロッピーディスクへアクセスしてから、CD-ROM、ハードディスクへと接続していくパターン。起動するためのプログラムが入っていると考えられる記憶装置へ逐次、接続していくというものである。

メモリに格納されているデータを先端から反対側に向かって並び順に調べながらアクセスする場合もシーケンスという。こちらはシーケンシャルアクセスメモリのことで、ランダムアクセスメモリの対義語である。ランダムアクセスメモリはRAMのことで、DRAMSRAMがある。シーケンシャルアクセスメモリは用語としては存在しているようだ。しかし、RAMに比べると基本的に効率が悪いため、製品として実際に見たことはない。SSDやハードディスクなどのシーケンシャルリードやシーケンシャルライトに関するエミュレータで、シーケンシャルという用語を見かけるぐらいである。

シーケンスの意味を簡潔に説明すると

順番に並んでいることや処理していくこと。