オンボード
マザーボードに組み込まれているサウンドボードが代表例。かつては拡張カードで対応することも多かったが、時代の移り変わりとともに、オンボードになっていった経緯がある。また、フォームファクタのmicroATXという規格が増えて、ビデオ機能などもマザーボードに搭載されているオンボードが多い。これは、消費者側の小型化指向と相まっていったと考えられる。
ビデオカードは、グラフィックカードやグラフィックスカード、グラフィックボード、グラフィックスボード、或いは単にグラボともいわれる拡張カードの一種である。コンピュータで映像の入出力を司る。
フォームファクタとは、コンピュータに取り付けられる部品のサイズなどの規格である。microATXはその中でも小さいほうになるため、マザーボードのサイズそのものが小さくなっている。そのため、拡張スロットの数が少ない。なるべく拡張スロットを残すために、ビデオ機能がオンボードへと加速したのかも知れない。
ビデオカードの機能がオンボードの場合、通常は性能が低くなる。ゲームなどで高度な処理が求められる場合、この機能はグラフィックスボードで対応するケースが多い。
また、グラフィックスボードには、VRAMという記憶装置が載せられていることがある。この場合もグラボに対してオンボードになる。VRAMは、ディスプレイでビデオ表示するために使われるメモリのこと。ただし、グラフィックスボードの中には、メインメモリであるDRAMやSRAMを使うタイプのものもある。この場合は、オンボードではない。
その他、コンピュータのメインメモリがオンボードになっているケースもある。このメインメモリはDRAMやSRAMのことであるが、単にRAMと呼ばれることもある。RAMは、マザーボードのメモリスロットに差し込んで用いられるため、通常はオンボードではない。